サイエントロジー宗教

この100年の間に科学および技術が進歩を遂げたことで、現代人の大半は祖先よりも物質的に恵まれています。しかし一方で、人々は生活の質の向上が物質面での向上に遅れをとっている、と感じています。

実際のところ、昔の人の方が幸福で充実感があった、と言えるかもしれません。物質的に豊かであるがゆえに不安を募らせる人もいます。一生懸命働いて得た富を取られたりはしないまでも、志半ばで生涯の終わりが訪れ、すべてが終わってしまう、という恐怖に苛(さいな)まれているのです。また、流れ作業に組み込まれた奴隷として一生を送るよりも死んだ方がましだと考える人もいます。一方で、大部分の人はそれほど劇的ではありませんが、静かな絶望を抱いたままひたすら生活しています。

この21世紀においても、ほとんどの人は自分の人生を左右する要素が何であるのかを明確に把握することができないでいます。とはいえ、ごく単純に言って、そうした人々が自分自身や周りの人のことをもっと理解していたら、現状を改善してより幸福な生活を送れるようになるでしょう。

つまり、理解を通じて人間が自分の運命を改善できるようにする…それこそがサイエントロジーの目的なのです。