L. ロン ハバードは1950年代初頭に、教育制度の破綻を認識していました。 この危機への答えとして、彼はどんな主題でも習得するために使える、実際の学習「技術」を開発し始めました。 教育におけるこの一連の画期的な発見は「勉強の技術」として知られています。 この技術は、あらゆる年齢と教育レベルの生徒に対し、大半の現代の教育に欠けている要素、すなわち「学び方を学ぶ能力」を提供するものです。
ハバード氏は、教育の課題に取り組むことがどれほど広範な影響を持つかについて、次のように述べています。
「教育という問題を扱う時、どのような社会でもその目的と目標は、能力と率先力と文化のレベルを高め、それらすべてによってその社会の生存のレベルを高めることです。」
1960年代に、ハバード氏は勉強する方法と学び方という広範な主題を研究し、それに関する一連の講演を発表しました。 この発見は分野を問わず広く適用できるものであったため、その情報はすぐにサイエントロジーの教会組織で使われるようになりました。
教会だけでなく、通常の学校で教える教師たちもこれを実施するようになり、生徒たちの学習能力が顕著に向上したことが報告されました。 1971年、勉強の技術の使用法を専門に扱う初めての教育機関が、ある学校教師によって結成されました。
その翌年、ロサンゼルスに「アプライド・スカラスティックス」が設立され、世界各地の政府機関や学校と提携してこの技術の広範な実施に取り組んできました。
学校と大学への勉強の技術の導入は、30年以上の間、主にアプライド・スカラスティックスの旗の下に団結した教育者によって始められた、草の根運動でした。 現在、アプライド・スカラスティックスは学校、プログラム、個人指導グループから成る世界規模のネットワークです。
2003年には、勉強の技術を求める国際的な要求に応ずるために、アプライド・スカラスティックスは、ミズーリ州セントルイス近郊のスパニッシュレイクに宿泊設備のあるキャンパスを開きました。 ミシシッピ川とミズーリ川との合流点から3キロほどの場所にある、この40ヘクタールのトレーニング・センターは、アプライド・スカラスティックスの国際本部であり、初の勉強の技術の専門学校です。
勉強の技術とは何でしょうか? ハバード氏はこの主題を調査する過程で、生徒が知識を保ち、それを効果的に使う能力に対する一番の障害は、「勉強する方法」の技術の欠如であるということを発見しました。 これには、「勉強の3つの障害」として知られる発見が含まれていました。 勉強の技術は、これらの障害を克服するための正確な方法を含んでいます。 それらの主要な障害は以下のようなものです。
■ 勉強しているものについての質量(物質的な対象)の欠如
もし、ある人が車やコンピューターまたは太陽熱利用の機能や操作を理解しようとしているなら、その印刷されたページや話された言葉は全くその物体の代わりにはなりません。 言葉が物体と結び付けられていないと、理解そのものが妨げられる恐れがあります。 ある主題に関する質量が欠けていると、生徒は押しつぶされた気分、曲げられた気分、目まいのするような気分、気の抜けたような気分、退屈した気分になります。
■ 高過ぎる勉強の段階
生徒がより複雑な、あるいは詳細なステップに進む前に、それに先立つ技能を修得していなかった場合、その生徒は混乱した気分になるか、ぐらつくような気分になります。 この勉強の障害は多くの場合、「基礎技能の不足」とか「不十分な基礎技能」と呼ばれます。
■ 理解していなかったり、間違って理解してしまった単語
第3の、そして最も重要な勉強の障害は誤解語です。 誤解語とは、理解していなかったり、間違って理解してしまった単語のことです。 理解していなかったり、間違って理解してしまった単語を通り過ぎると、そこから先は全く空白になります。 これにより、その生徒は空っぽになった気分、疲れきった気分、あるいは「そこにいない」ような気分になり、それに続いてある種のヒステリーの気分が起こる場合があります。
世界中から公立および私立学校の教師や学校管理者、そして家庭教師や企業のビジネス・トレーナー、教育コンサルタントたちが勉強の技術のトレーニングの為にスパニッシュレイクのアプライド・スカラスティックスへやって来ます。 大学院生や履修単位の為に多くのコースが用意されていて、宿泊設備のある昼間のプロフェッショナル・トレーニングが利用できます。
さらにスパニッシュレイクでは、勉強の技術の特定の部分を扱うコースや講習会を常時提供しています。また、生徒の自発性、自立、自主性を養うテクニックについても学べます。
これまでに42ヵ国13万5千人を超える教育関係者がアプライド・スカラスティックス国際本部でトレーニングを受け、次に彼らが数百万人もの同僚や生徒に勉強の技術をもたらしました。