アプライド・スカラスティックスはさまざまな形態で提供を行っていますが、困難を抱えた教室に直接勉強の技術を導入するプロジェクトもそのひとつです。 これは「学校救援作戦」と呼ばれています。学業が極端に不振で、公的資金の助成を停止される危機にさらされている学校の教師と生徒をトレーニングします。
中央メキシコのプエブラ州は「メキシコ一教育が遅れている州」と評されており、小学校を卒業できない子供がおよそ17パーセントいると報告されていました。 読み書きができない人の率も高くなっています。
2010年に、アプライド・スカラスティックスのデルファイ・スクール卒業生二人が、「理解向上・成績向上」というスローガンを掲げた救出作戦を開始しました。これにより、そうした統計数値が劇的に変化したのです。 プロジェクトの試験実施は、アキレス・セルダン小学校で行われました。 最初に、1回30分の枠を設け、4週間にわたって300人の生徒に勉強の技術の基礎を教えました。 それから生徒たちは国の標準テストを受けました。結果は、プエブラ州の教育者が指摘した通り「成果を知るには十分すぎるほど」でした。 学区で下位70パーセントの成績だったアキレス・セルダン小学校が、トップクラスに上昇したのです。
より大規模なヘスス・レイエス・エロレス小学校でも、勉強の技術を用いて同じことを行いました。具体的には、450人の生徒に算数の科目で使われる単語の定義を学ばせたのです。 この学校は、国の学力試験で学区ナンバーワンに上昇しました。
教育省はこれに対し、勉強の技術を採用しているプエブラ州の学校では、全国学力標準テストで「優」「良」レベルの点を取った生徒の割合が、全国平均の23倍増えたと明言しました。
このような結果が挙がったことで、州全体の各学校から600人の教師が集められ、学習と読み書きのツールに関するトレーニングを受けることになりました。 その修了式は州の行事として行われ、プエブラ州の教育長官は、州の予算を投入してその学年の末までに勉強の技術をトレーニングした教師の数を倍増する計画を推進し、認可しました。 長官は「これはメキシコに必要なものです」と結論付けました。
その後もプエブラ州の教師たちは続々と教師向けの勉強の技術コースに登録しています。生徒たちにあらゆる主題を学び、適用するツールを与えることで、彼らの未来を明るくすることが可能になるでしょう。