南アフリカのクワズール・ナタール州は、マリファナの主要な産地であり、輸出元です。この薬物は現地では「ダッガ」と呼ばれ、より危険性の高い薬物使用につながりやすいことが知られています。
現在、クワズール・ナタール州の学校に通う生徒の40パーセントがマリファナを喫煙しているため、当局は州全域の学校で立ち入り捜査を行い、生徒へのボディーチェックを行うようになったほどです。 隠し持った薬物が押収されることは日常茶飯事となっています。
「真実を知ってください:薬物」キャンペーンのボランティアたちは、この惨状に真正面から取り組んできました。 クワズール・ナタール州「薬物のない世界のための財団」支部コーディネーターは、多くの学校で自ら薬物防止教育レクチャーを行った後に、このままでは顕著な成果を挙げるまでに何年もかかってしまうと判断しました。 そこで彼は、「真実を知ってください:薬物」の教材を使って、教育者、学校管理者、ボランティアを対象に3時間のセミナーを行い、薬物教育プログラムに関して彼らをトレーニングしました。 こうして、カリキュラムの実施方法について指導を受けた最初のチームが、今度は他の教師たちに同じことを行いました。
このプログラムを広める最初の人となったある小学校の校長は、「真実を知ってください:薬物」プログラムのトレーニングを受けただけでなく、近隣の学校の先生たちをトレーニングする環境も確立しました。 その目覚しい成果が州全体で評判になったため、さらに教育者やボランティアたちがこのプログラムに注目するようになりました。 プログラムに申し込み、トレーニングを修了した人の中には以前売人だった人もいました。 修了以来、彼はズールー族居住地域の中学校で、1,000人もの若者たちに薬物防止啓発授業を提供しました。
こうして、この州では「真実を知ってください:薬物」プログラムが教室から教室、学校から学校へと波及し、370人の教師がトレーニングされ、3万人もの生徒が啓発されました。
このプログラムの急速な広がりと顕著な成果に注目したのは、クワズール・ナタール州警察訓練局の局長でした。 彼はこのプログラムを採用し、「真実を知ってください:薬物」を警察官訓練カリキュラムの必須項目として確立したのです。